今回は、中学生の職場体験についてお伝えします。 先日、羽後町立三輪中学校2年の生徒さん達が、五林坂牧場で3日間の職場体験を行いました。 生徒さんにはまず、この地域において菅与とはどんな会社なのかをご説明し、全ての施設、エコフィードの仕組み、資源循環型農業についても説明させて頂きました。私たちも噛み砕いて説明することにまだ慣れておらず、生徒さんには少し難しかったかもしれませんが、皆さん真剣にメモをとりながら聞いてくれました。 今回の3日間は「牧場の職場体験」ということで、皆さんには牛の飼育を体験していただきました。体を使った仕事な上に、地味で時間のかかる仕事でもあります。牧場の仕事は、工場とちがい、相手は機械でも商品でもお客様でもなく、「命」をもつ牛たちです。この仕事を通して、命を育むことの難しさと食べものの大切さを、体をつかって学んで欲しいと思いました。 牛の飼育は、「作業」として言えば「餌やり→掃除、餌やり→掃除」の繰り返し。でも決して作業だけをしていてはいけません。飼育の目的は牛を「育くむ」事。命をいたわり、育児と同じように…といっても、まだ中学生の皆さんには理解が難しかったかな…。 幸運にも、今回の職場体験の皆さんは「牛の手術」に立ち会う事ができました。牛は体は大きいですが、とても弱い生き物です。病気になりやすく、異常があったらすぐに対処しないと死んでしまいます。仕事の中で「生」と「死」を分ける瞬間に立ち会った皆さん、命の重みと、飼育という仕事の重みを感じていただけたようです。 後日、中学生の皆さんからは、丁寧なお礼のお手紙と、自作の「職場体験新聞」が届きました。職場体験をどのように感じていただけたか気になっていたので、すごく嬉しかったです。皆さん、率直なご意見で「力仕事はつらかった」と書かれていましたが(笑)、「食べ残しに気をつけたい」や、「命の大切さを学んだ」、「今思えば職場体験に牧場を選んで良かった」という言葉もあり、私たちも「この事業をしていてよかったな」とあらためて思いました。
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お知らせ
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すがよ便り 2012.5.24
すがよ便り 2012.5.17
今回は、「短角牛の試食会」についてお伝えします。 今月5月12日金曜日、横手市大町にある老舗旅館「平利」さんにて、いつもお世話になっている東成瀬役場の方や薬品メーカの方などをご招待させて頂き短角牛の試食会を行いました。 まず始めに、東成瀬村の村長佐々木哲男様にご挨拶を頂き、試食会がスタートしました。 地元横手でとれた食材を組み合わせた品が多く、短角牛本来の味も充分引き出せており、目で楽しめ舌でも楽しめる料理の数々。「さすが平利さん!」と唸るお料理ばかりでした。 中でも一番の人気があったのは短角牛しぐれ煮茶漬!お酒が入った後に食べるのに最適なあっさり味なのですが、ほんのり肉の甘みがありみなさん大喜び。お店を出る時もみなさん「美味しかったよ!」「また食べに来たいね!」と言ってくださいました。 「脂っこい牛肉には抵抗があるけど、短角牛は脂身も少なくて、これだけ食べても飽きがこない」、「さすが幻の牛!歯ごたえ十分でうま味がすごいね!」というお声も聞けて私も大満足です。 平利さんではまだまだメニュー研究中なのでまた新しいメニューが出来るのを楽しみにしています!
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すがよ便り 2012.5.7
桜も咲き終わると、秋田の気温はグッとあがります。田んぼも畑も一気に忙しくなる季節になりました。そんな中ですので、今回は「ポップコーンを栽培してみよう」についてお伝えします。 資源循環型農業システムを運用する菅与では、毎年自社でデントコーンや飼料米を栽培し、飼料化(デントコーンサイレージ・ホールクロップサイレージ)しています。 自社飼料作りの強化にともなって、飼料栽培面積もかなり広くなりましたし、今年は『子育て支援事業』を運用するという事も相まって、「ポップコーンも栽培して、地域の子どもたちに食べてもらおう」と、早速今年から植えてみる事にしました。もちろん、自社の堆肥もいっぱい使って栽培します。 ポップコーンは収穫できたら、農場見学にお越しいただいた地域のお子様方にプレゼントするほか、収穫祭などのイベントでも実際に召しあがって頂こうと考えています。循環型農業で栽培・収穫した農産物を地域の皆でおいしく楽しく食べてもらえたら嬉しいですし、食育にもつなげたいと考えているからです。成功するといいなぁ・・・。 ちなみに、トウモロコシは皆さんがいつも食べているトウモロコシの他に、デントコーン種とポップコーン(爆発種)の3種に分類されます。実は、これらのトウモロコシはお互いに見えない敷地に植えるようにしないと、交雑してしまってどれもデントコーンのようになってしまいます…! |