2010年は宮崎県で口蹄疫が発生し日本中が大騒ぎになった事件からはじまりました。菅与では口蹄疫の影響はありませんでしたが、病気などによる死亡豚を減らしより多くの豚を安定して出荷することが今年の目標でした。社長の菅原が岩手のサンライズ農場へ長期間こもり、改善に努めたのもこの頃だったと思います。おかげで成績も目を見張るほど伸び、業者様も社員も変化に驚きました。
そうこうしているうちに、農場での田畑作業が始まりました。ホールクロップサイレージやデントコーンサイレージの栽培と収穫作業です。こちらも規模を大きく拡大したため、従業員総出で作業に追われました。真っ黒に日焼けしながら、日が暮れても機械の明かりを頼りに作業を続ける日々。社長の菅原もつなぎを着て手伝い、やっとの思いで収穫を終えました。皆さん本当に休む間もなく働いてくださったので、会社としては初の「収穫感謝祭」を催したのも2010年の思い出です。
2010年はたくさんのメディアの方々に取材をいただいたり、イベントにも参加させて頂いた年でした。おかげさまで食品ロスの受入れも増え、CO2削減にますます貢献できた一年となりましたし、アグリフードEXPOで高い評価をいただき、素晴らしい賞をいただいた事は非常に感動的でした。
おかげさまで、全国から様々なお声かけを頂けるようになりました。年末のギフトも前年度の3倍近くの売上げとなり、私たち自身驚いております。
■2011年の目標
2011年の目標は、やはり地域のスーパーさんに「笑子豚」を扱って頂けるようになる事です。現在、出荷先はほとんどが県外(関東・東北)です。様々な事情がおありのようで簡単ではありませんが、地域に私たちの取り組みを認めて頂けるよう努力していきます。
もうひとつは、もっと開放できる農場作りを目指すことです。保育園や小学校、老人施設の方々の牧場見学などの企画です。農畜産業は確かに臭くて汚い仕事場です。しかしその奥にある大切な部分を理解して頂きたいと思っています。私たちはこれからも『地球にやさしい牧場づくり』を目指して頑張ります。