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すがよ便り 2011.7.11




今回は、牛の搾乳(さくにゅう)、つまり乳搾りについてお伝えします。

菅与の「五林坂牧場」では、牛の搾乳を1日に三回行っております。牛の搾乳は一般的には「朝」と「夜」の二回搾乳ですが、当社の場合、朝6時、昼14時、夜21時と3回行っております。
この取り組みは実は、秋田県で初なんですよ。

搾乳回数を増やすことは、乳の無駄を削減することになります。
なぜ?とお思いかもしれませんが、牛はお乳を搾らずにいると、乳がすぐにパンパンになります。それでも搾らずにいるとまた体へ吸収されて行きます。牛にしてみれば、お乳を搾って欲しいのに、搾ってもらえないとストレスもたまります。
牛も人と同じで、お乳をださないと乳房炎という病気を起こして、死に至ったりすることもありますので、乳をたくさん出してあげる事は母体に良い事なんです。

実際、2回搾乳していた頃に比べ、3回搾乳にしたところ、1頭あたり2リットル以上も乳量が増えました。これは驚くべき量なんですよ!

面白い事に、五林坂牧場の母牛たちは、お乳がはってくると我慢できなくなって搾乳舎に自分からやってきて、搾乳機にお尻を向けてスタンバイします。行列だってできるんですよ。誰が教えたわけじゃないのに、みんながそうします。まるで人みたいでしょう?

母牛はお乳を出すのが仕事だと思っていて、私たちもかわいがります。ストレスのない牧場生活を与えてあげて、美味しい牛乳を作って欲しいですからね。