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すがよ便り 2012.12.6


先日お伝えしましたとおり、12月4日、5日、横手市の『横手プラザホテル』にて、『秋田県農業法人協会 第2回例会』が開催されました。県内の農業関係者、畜産関係者から様々な業種の方々が集まる会でした。

最初は横手市平鹿町吉田にある「横手精工」さんの講演でした。横手精工さんは電子機器の製造組立を事業としながら、この雪国で年中植物の栽培を屋内で行う「完全人工光型植物工場」設立、シャキシャキしていてほんのり塩味の「アイスプラント」という農産物を栽培・出荷されています。なんでも、そのアイスプラントでサプリメントを開発し、モンドセレクション金賞を目指しているとの事でした。期待の高まるニュースです!

そして当社の講演では、食料自給率と食品ロスのお話をさせていただきました。内容についてお伝えします。

日本の食料自給率は少し前新聞でも報道されたように、40%を切ってしまいました。これは危機的な数字といえます。貿易に依存しすぎ非常に弱い国といえるわけです。そんな日本の食料自給率を、都道府県でわけてみると、秋田県と北海道だけが150%を超えているんです。そしてなんと東京は1パーセント。この国の課題は、生産と消費と循環(リサイクル)のバランスをもっと良くし、国内資源を無駄に捨てない仕組み作り出す事だと私たちは考えています。 
「無駄に捨てないで」と書きましたが、それでは現状をお伝えしましょう。我が国では、年間約9,000万トンの農林水産物が食用に向けられていますが、一方で年間約1,900万トンの食品廃棄物が排出されています。次々と輸入し、捨てている…。日本人はもっとそんな日本の食料資源の現状を知るべきですよね。

当社が食品リサイクル工場で家畜飼料に循環できる食料資源は全体量に比べれば微々たるものです。「それでもこのくらいの食品ロスが毎日届きます」とお見せしたスライドに、会場からはどよめきが出ました。
この国には解決されていない食品ロスの問題がたくさん秘められていると言う事を、皆さんにご理解いただきとても嬉しく思いました。今回は緊張しましたが、ぜひまた機会あればお話しさせていただきたいと思います。

秋田県農業法人協会ホームページ