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すがよ便り 2013.6.17


今回は、前回に続き、栗駒牧場についてお伝えしますが、豚の交配(種付け)を行う『交配舎』のお仕事についてお伝えします。

交配舎の主な業務は、オス豚からの精液採取、発情豚のチェック、AI(人工授精のこと)、それに伴う豚の移動などで、男性4名(中国人研修生1名含む)と女性1名が勤務しています。

精液採取とAIは、仔豚を作る一番最初の工程なので、とても重要なお仕事です。その業務について、担当の小原さんに話を伺いました。

「オスの精液採取作業は、オスを調教しながら台に乗させて手作業で精液を搾りとるのですが、オス豚は実は凄く狂暴で、首を振り上げただけで大人を飛ばせるだけの力があるため、オス豚の様子を見ながら慎重かつ的確におこなわなければいけません。

採取した精液は栄養剤を混ぜ日持ちするようにし、発情したメス豚にAI(人工授精)します。この場合も、豚の発情がしっかり確認できなければ種が付かないので、オスを柵ごしにあてて発情確認をおこないます。個体差はありますが、発情したメス豚は、オスを目の前にするとビタッと止まり、写真のように人が乗っても動かなくなります。そこでAIを行うわけです。

単純のようにも見えますが、やり方次第で産子数にも影響が出たりするので、奥が深くてやりがいのある仕事です。
今でも、日々成績を上げるために、試行錯誤を繰り返しております。これからも、もっと良い豚を育てて参りますので、よろしくお願い致します。」

小原さん、交配舎の皆さん、ありがとうございました。