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すがよ便り 2010.9.3

今回ご紹介するのは、リサイクル工場でがんばって下さっている齊藤清己さんです。
忙しくどんなに辛くても、いつも笑顔を振りまいて頑張っている齊藤さんですが、実は彼は言語障害を抱えながら生きています。
40代で入社した齊藤さんは入社当時、自ら周りと交わる事を拒み、黙々と作業をこなす日々を望んでいました。
何を話しかけても無口で無表情、笑顔もない斎藤さんにたまりかねて、私たちは無理にでも笑わせようと毎日話しかけました。齊藤さんには笑顔で仕事をして欲しい・・・。でも齊藤さんは私たちの気持ちに応えてくれませんでした。

そんなある日、齊藤さんは重い口を開きました。「自分は言語障害があるから話せばどうせ人に笑われる。だから話さないほうがいいんだ…」
齊藤さんは人から笑われる事に傷つきおびえながら40数年の月日を重ねてきたのでしょう・・・私たちは言いました。
「齊藤さん!あなたの目には私たちがそんな風に見えるっていうの!?この会社に斎藤さんをバカにして笑うような人がどこにいるって言うの?みんな助け合って生きてるんだよ!」
その言葉のあと、無言でうつむく齊藤さんの目からはポロポロと涙がこぼれました。

今では齊藤さんはよく笑い(時々笑いすぎる)、よく話し、お酒のお誘いも喜んで参加し、カラオケまで歌います(笑)。
「みんなに出会えて本当に良かった。生きてて良かった。ありがとう!」こういうことを普通に言えるところが齊藤さんのステキなところです。「仕事が楽しい」という齊藤さん。辛いとき、あなたを見ていると私たちも元気になります。これからも一緒にがんばりましょう!